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*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

ファクトシート− 日米間の規制改革及び競争政策イニシアティブに関する日米両首脳への第4回報告書

2005年11月2日

概要

 米国政府と日本国政府は規制改革及び競争政策イニシアティブ(規制改革イニシアティブ)の下、市場開放と経済成長促進のため引き続き努力をしている。毎年日本は、日本と取り引きを行う米国企業のビジネス機会を拡げるとともに、消費者の選択肢を拡大し、価格の低下を促し、より革新的な製品やサービスの導入を促進するよう、規制環境を改善するための重要な措置を講じている。よって米国政府は、小泉総理大臣が2005年9月に国会における所信表明演説の中で「改革なくして成長なし」と、経済改革に対する継続的な意欲を再度明言したことを歓迎する。

 この規制改革イニシアティブに関する米日両国首脳への第4回報告書には、電気通信、情報技術、知的財産権、エネルギー、医療機器・医薬品、金融サービス、農業、競争政策、透明性、司法制度改革、商法改正、ならびに流通などの重要な分野で日本が講じている措置が詳細に明記されている。

 多くの分野において改革が進んでいることを87ページにおよぶ本報告書は示しているものの、規制障壁を削減し政府慣行を能率的にするためのさらなる努力が必要である。それにより、市場アクセスを改善し、消費者が恩恵を受けるだけでなく、日本がこの先数年間にわたり経済成長の道をたどるための支えとなるであろう。

 規制改革イニシアティブは、ブッシュ大統領と小泉総理大臣により2001年6月に「成長のための日米経済パートナーシップ」の重要な要素として立ち上げられた。


電気通信

情報技術

エネルギー

医療機器・医薬品

金融サービス

競争政策

透明性および政府慣行

民営化

法制度改革

商法

流通


電気通信

背景:DSL(デジタル加入者回線) 、FTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)、VoIP(ボイス・オーバー・アイピー)そして第3世代携帯電話(3G)などの先進電気通信技術の利用拡大に示されるように、規制改革を促進する日本政府のこの分野における政策は、大きな成果を挙げ始めている。日本の電気通信市場では、過剰な規制と市場支配的な電気通信事業者の反競争的行為によって新しい製品およびサービスの導入が妨げられることが、かつてより少なくなりつつある。米国は、この分野における改革に継続してコミットする姿勢を、高い接続料やその他の固定通信および移動通信市場での障害の除去に精力的に取り組むことによって明確に示すよう、日本政府に求めた。さらに、米国は、透明性、免許要件の技術的中立性、そして規制の独立性におけるさらなる改善を、特にワイヤレスサービスにかかわる決定に関して求めていく。

進展:米国は、電気通信分野において、成長を促進し、競争を促すために日本政府が講じてきた重要な措置を歓迎する。これには、以下の措置が含まれる。


情報技術

背景:IT活用と電子商取引の促進は、日本が2001年よりe-Japan戦略を展開する上で主要な優先事項とされてきた。日本のインターネットサービスは、現在、世界で最も高速で安価なもののひとつとなっている。日本の民間および公共部門におけるITとオンラインプロセスの活用は急激に増加し、日本の電子商取引市場は米国に続き世界第2位の規模となった。これらの変化は日本経済の競争力を高め、新規技術の開発を促進し、米国企業が市場に参入する機会を新たに与えてきた。しかしながら、規制における障害は、なお存在している。米国は、ITと電子商取引の活用をさらに促進する規制環境を醸成する努力を継続し、民間部門によるインプットとリーダーシップ、技術中立性、国際協力、そして自由かつ公正な競争を重視する政策を通して、これらの活力に満ちた分野の国際性を認識することを日本に求める。

進展:米国は、IT分野と電子商取引において前向きな政策を策定するために日本政府が継続して講じている重要な措置を歓迎する。これには、以下の措置が含まれる。


エネルギー

背景:日本は、大規模なエネルギー市場改革遂行のさなかにある。この改革は、電力小売市場の自由化部門を26%から63%に、また天然ガス市場の自由化部門を40%から50%に拡大するものである。米国政府は、この進展と、市場競争への実質的な影響の評価を目的とし、このような改革の有効性を監視するために日本が取っている新たなステップを歓迎する。競争が促進されることにより、日本国内の経済成長が促進され、また日本の電力・ガス市場における米国企業によるエネルギー製品・サービスの生産・販売・取引の機会拡大に寄与するものである。自由化が進むにつれ、米国の発電機器の輸出機会もまた拡大するであろう。さらに、日本政府は、自由化プログラムを実施するための新・改定政省令等に関するパブリックコメントの機会を設けることにより、総合的な投資家の信頼を向上させる重要な措置を講じている。

進展:日本政府は、2003年に国会で成立したエネルギー分野の改革を目指す法律の実施に向けて、引き続き次のような前向きな措置を講じてきた。

電力分野における信頼性と透明性の向上に向けた措置

天然ガス分野における透明性と公正さの確保に向けた措置

改革の効果に関する監視および査定に向けた措置


医療機器・医薬品

背景:日本政府は、急速な高齢化による多くの課題に取り組むと同時に、医療機器と医薬品産業の競争力の強化を推し進めている。保険償還に関しては、長期的な保険償還制度改革を考慮しながら、2006年の価格改定の準備を行なっている。薬事に関しては、4月1日に施行された改正薬事法の実行をしている。米国政府は、日本の価格および薬事制度を注意深く見守っている。というのは、それらの制度改革が、世界第2位の経済大国である日本に、米国企業がいかに革新的な医療機器と医薬品を迅速に市場導入出来るかどうかに大きく影響を与えるからである。

価格制度に関する進展:日本政府は、価格制度に関して以下の重要な措置を取る。

薬事制度に関する進展:日本政府は、薬事制度に関して以下の重要な措置を取る。


金融サービス

背景:1990年代後半の日本版「ビッグバン」金融自由化イニシアティブの下で始まった改革を基に、日本は金融サービス市場の開放と自由化のプロセスをこの1年続けている。主要行の不良債権比率を半分に減らす目標を達成した2年間の「金融再生プログラム」に続いて、金融庁は次の2年間の「金融改革プログラム」を2004年12月に発表した。

 このプログラムは「金融システム安定の確保」から、多様なサービスを敏速に提供するための金融機関の能力を高める規制緩和を通して、同時に利用者保護を強化することによって、「金融システムの活力の促進」へ焦点の転換を示している。新しいプログラムの下で、2007年までの金融改革の遂行や、高度に進んだ「金融サービス立国」を日本の将来として確立を目指す、意欲的で広範囲な工程表を金融庁は発表した。プログラムの工程表は、販売、プライシング、宣伝、市場行動、利用者保護、企業統治、開示、そしてリスク管理を含む重要分野の改革を示している。これらの改革は、劇的な変化を多くの法律、規則、そしてガイドラインなどに生じさせるかもしれない。提案された改革が経済に大きな影響を与えるかも知れないことを考え、日米両政府はプログラムの実施をめぐり引き続き対話を行うことで合意している。

 成長のための日米経済パートナーシップの財務金融対話に基づく日米サービス協議は、日本の金融市場の開放と、金融規制プロセスの透明性の改善においてこの1年の間に挙げられた成果に寄与している。

進展:日本政府がこの1年の間に講じてきた特筆すべき規制改革措置には、以下のものが挙げられる。


競争政策

背景:これまで日本は、新規参入や技術革新を通して競争を奨励し、効率的で競争力のある会社を育てる環境をつくり出すことで、経済回復を強固にするために努力してきた。競争政策の成功は強力な独占禁止法(独禁法)および日本市場における反競争的行為を暴き、それに対処するために適切に能力を与えられた公正取引委員会(公取委)にかかっている。それはまた、公的資金を枯渇させ、日本の経済改革の基盤を危うくする談合の慣習を排除するため、および、民営化や規制改革の努力における市場主導の競争原理を取り入れるための日本政府の他省庁からの支持にもかかっている。今年の独禁法大改正を終えたことで、日本は、日本市場におけるさらなる競争環境をつくり出す方向への重要な一歩を踏み出した。

進展:これらの問題に対応するためにこれまで日本が取ってきた、または今後取るであろう重要な方策は以下の事項を含む。

以下によって公取委の施行能力を大いに強化するために独禁法を改正する。

以下によって公取委の手続きの公正性を高める。

談合を排除し、防止する以下のような重要な行為


透明性および政府慣行

背景:日本の規制制度の公正さ、予見性、説明責任の向上のための方法を提言するという主要目的をもって「透明性およびその他の政府慣行」の下、米国は多岐にわたり問題を取り上げてきた。特に、米国は日本にパブリックコメント手続を改善するよう要請してきたが、1999年に設置されて以来、日本の規制プロセスの透明性を向上させるという意味では期待にかなわなかった。しかし今年、先の国会において行政手続き法を改正しパブリックコメント手続きを強化した。パブリックコメント手続きを、より有用なものとするには足りなかったものの、この改正により一歩前進を遂げた。パブリックコメント手続きの改正に加え、日本は構造改革特別区域(特区)制度を拡張し、特区において煩わしい規制に妨げられることなく事業を営めるようになった。他にも日本は検疫手続きの合理化、保険商品の銀行窓販解禁、特定の共済の監督強化などを含む政府慣行の改善に向けて重要ないくつかの措置を講じる。

進展:透明性および政府慣行を改善するため日本がこれまでに遂げた進展の詳細には、以下の事項を含む。


民営化

背景:日本国政府は引き続き公社・公団の再編と民営化のプログラムを進めている。米国政府は日本郵政公社の改革・民営化という日本国政府の決意に特に関心を寄せている。これら改革を進める際に市場指向型のアプローチは、日本経済へ最大限の恩恵をもたらすことを確保する上でも、また日本郵政公社に付与されているすべての特典を廃止することにより、日本の銀行、保険、宅配便サービス分野において歪曲(わいきょく)されていない競争を創出する上でも重要である。日本郵政公社を民営化する法案が、2005年10月に国会で成立した。同法は、日本郵政公社の民営化は2007年に開始し、2017年末までに終了することとしている。

銀行および保険分野における進展:郵政民営化関連法には、日本の銀行および保険市場において公平な市場を達成する助けとなる重要な要素が含まれる。

宅配便サービス分野における進展:郵政民営化関連法には宅配便サービスに関しても公平な市場を達成する助けとなる重要な要素が含まれる。

透明性に関する進展:民営化関連法が成立する過程に透明性を持たせる措置を日本国政府は講じてきた(そして、同法の施行にあたり、さらにそのような措置を講じるであろう)。


法制度改革

背景:より強固で、競争力のある経済を構築するためには、日本市場において増大する効率的な国際法務サービスおよび法的紛争を解決するための迅速で安価なメカニズムに対する需要に、より効果的に対応することのできる法的環境の構築を日本が継続して行うことが重要である。米国は、日本の顧客の利益のため日本が行った、外国法事務弁護士と日本の弁護士の自由な提携を可能にした2003年の外弁法改正を称賛する。米国はまた、そうした改正が法文化された文言と自由化の精神に則った形で実施されることを期待している。また同時に、米国は、裁判外紛争処理(ADR)メカニズムの開発を促進し日本国民が紛争を迅速かつ安価に解決することを支援する、柔軟で開かれた法的環境を創設するための日本の取り組みを歓迎する。

進展:グローバルな市場により適した法的環境の構築のために日本が講じてきた、または今後講じるであろう重要な新規措置には、以下のものが挙げられる。


商法

背景:効果的な企業再編と企業業績の改善が、21世紀のグローバル経済で求められる日本経済の復活と活性化を促進する。例えば、商法における近代的合併手法の導入は、企業再編と投資を促進し、経済強化に大いに役立つ。また優れた企業統治メカニズムの導入は、生産性の向上と経済的に健全な経営意思決定を通じて株主価値を最大化させるための経営者の取り組みを確保することで、企業業績の向上につながる。企業価値の改善には、特に年金基金やミューチュアルファンドなどの大手法人投資家のような、株主の積極的な参加が重要である。米国は、公的年金基金および投資信託(ミューチュアルファンドを含む)の積極的な議決権行使を促進するために日本がこれまでに行ってきた取り組みを歓迎するが、外国人株主による議決権行使の促進など、さらなる取組みが必要である。

進展:企業業績と統治の改善のために日本が講じてきた、または今後講じる重要な新規措置には、以下のものが挙げられる。


流通

背景:商品を迅速かつ安価に通関させ、消費者の手に渡るように動かすことができる能力は、経済効率向上への肝要な手段である。それには流通に関する規制および他の阻害要因を最小限に抑え、通関手続きが円滑であり、エクスプレス航空貨物輸送業による自由な商品および情報の交換を阻む費用を最低限に保つことを必要とする。同様にクレジットカード、デビットカード、ATMカードの利用拡大は、消費者に対する恩恵と、より円滑な経済運営をもたらし、効率的かつ合理的な車両登録手続きは自動車リース会社の障害を軽減することとなる。真にシームレスな物流システム創設のためには、まだ多くのことがなされなければならないが、米国政府は成田国際空港株式会社の着陸料引き下げを意図する発表を歓迎するとともに、同空港は依然として世界で最も費用のかかる空港のひとつであることもここに記す。米国政府はまたクレジットカードとデビットカードの安全かつ広範囲な利用を促進し、大量自動車リース会社の登録にかかわる負担を軽減する方策を検討している日本政府の尽力を歓迎する。

進展:この分野において今まで日本が講じてきた、または今後講じていく重要な措置には、以下が挙げられる。