
ベーカー米大使離日 本紙にメッセージ
ハワード・ベーカー駐日米国大使は十七日、帰国の途に就いた。大使は離日に当たり、産経新聞にメッセージを寄せた。
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駐日大使としての任期を終えるに当たり、産経新聞の読者、そして日本国民にこの四年間の温かいもてなしに対し心から感謝したいと思います。
私が最初に日本を訪れたのは一九六九年、まだ若い上院議員のときでした。以来、 この国と国民に対する私の敬愛の念は増していくばかりです。当時、米国と日本が連 携を強めることは両国の活力にとって欠かすことができないと信じていました。その後、両国の友情は深まり、ともに成長を遂げました。今日、米国と日本の関係はアジア太平洋の安定にとり非常に重要で、相互理解と協力は過去のいかなるときよりも深 まっています。
外交官として、私は多くの日本人と会う機会がありました。また写真家として、私は日本の風景の美しさをとらえようとしました。旅行中、文化の違いにもかかわらず、ここまで親しくなれるものなのかとしばしば心を打たれたものです。
なぜ両国が親密になれたのでしょうか。ここに説得力のある説明があります。両国は世界の中でも最も直接参加の民主主義が機能している国で、卓越した自治の能力があります。そして最後に、短期間のうちに互いが友人となるだけでなく、同盟関係を築ける共通の感性を持っています。
離任に際し、この理解は指導者個人の間にも存在することを皆さんにも確信していただきたいのです。ブッシュ大統領と小泉首相が築いている関係は、両国の素晴らしい関係を導いています。加えて、高いレベルでの継続的な接触に、両国関係の健全性 と重要性が反映されています。大統領と首相はこの一年間、三度会談しました。チェイニー副大統領を含めた米国政府高官も日本を訪れています。今後、両国の協力関係はますます緊密になると思います。
私は故郷のテネシーに戻りますが、日本は私のなかで特別な存在であり続けるで しょう。そして日本の将来がどこに向かうのか、興味をもって見守っていきたいと思 います。日本がこの地域の安全と安定のために頼りになる役割を果たすことを望みます。さらに、日本がよりはっきりと国際社会に聞こえる声で、海外での関与を強めることを期待しています。
私は今日の日米両国関係が以前よりも強くなったとの認識で、この素晴らしき国を離れます。両国の絆(きずな)に貢献できたことを誇りに思いながら。


駐日米国大使